どうも、NEKODAです。
昨日の投稿の最後にキク様の写真を掲載したんですが、その時にキク様がしているエリザベスカラーの事を思いだしました。これは元々ウメさんの手術用に購入した物ですが、フワフワで痛くもなさげなので、猫様たちに何かあれば活用しています。
自然の力
エリザベスカラーはペットをお飼いになっている方であれば、一度はお世話になったことがあるのではないでしょうか。
可愛いペット達がなにか怪我をしたときに大活躍してくれるアイテムですよね。
このエリザベスカラーはなぜ必要なのでしょうか、それは自然界で生き残るための本能に関係しています。
動物は怪我をすると傷口を舐めて痛みを和らげようとします。これが本能からくる行動「ズーファーマコロジー[zoopharmacognosy]」です。この行動は「なるほど本能ね」で終わらず、現在では科学的根拠に基づいた効果が実証されています。この効果は舐める行為というよりも舐める際に付着する唾液に秘密があります。
実は唾液には消毒作用があるんです。
ですから唾液をつける行動は理にかなった行動なんですね。
ある実験ではこんな結果が出ています。
それは、同じ場所(背中)に傷をつけたマウス二匹を、一匹はそのままケースに移し、もう一匹は複数のマウスと同じケースに分けます。すると複数のケースにいるマウスの方が同じ期間でも50%以上傷口がふさがっていたそうです。
この結果は、背中の傷は一匹では舐めることができず、複数の場合は舐めてもらって治りが早くなった事を裏付けたということですね。
やり過ぎ注意
自然の力、本能の力は凄いですね。
現在では科学的根拠もあり、殺菌作用のある微生物や酵素の存在が把握されていますから「怪我を治すならツバでもつけとけ!」と昔の人が言っていたのもまんざらでもありませんね。
で、す、が、
いくら科学的根拠があってもそのまま放置するのはよくありません。
これらはあくまで自然界のお話と考えてもらった方がいいです。
ペット達は怪我をして違和感を感じてしまうと、そこに意識がいき、舐めたり、掻いたり、唾液をつけようとする行動を何度も繰り返してしまいます。
その結果、傷口を舐めた際に唾液が付いてカピカピになった部分が気になったり、その周辺で違和感を感じる場所を徹底的に舐めようとします。
そうすると痛みや痒い部分が広がったりしますし、最悪症状の悪化や化膿してしまう場合もあります。
本能から守る
現在、我が家のキク様は右眼から目ヤニが出ているんですが、まさにさっき伝えた状態にあります。
猫様は自分で腕を使って器用に顔をお掃除します。
一度腕を舐め、その腕で顔を拭います。
目ヤニは一時取れますが目頭から鼻先にかけて濡れて乾いてを繰り返すと周辺がカピカピになってしまいます。
そうするとその部分が気になり、余計に腕で擦ります。
ですから、キク様は目ヤニだけでなく目頭から鼻先辺りまでが若干タダれたようになり、切り傷のような状態になってしまったんです。目ヤニだけだったら、まだカラーまでは検討しなかったんですが、裂傷までとなると話が変わります。すぐさまエリザベスカラーの登場です。
エリザベスカラー
我が家のエリザベスカラーは「やわらかエリザベスカラー 犬 猫 用【Dau Stage】」という物です。
名前の通りやわらか素材でペット達の首にも優しい作りですね。マジックテープで固定するタイプなので、かなり簡単に着用できます。これが付けにくい物で、さらにペットちゃんが凶暴な場合は…(キク様は怖いんですよー、すぐシャー!といいます)。
怪我をしている場合、より警戒心も強くなりますから、できればササッと装着したいものですよね。
この商品はその点はクリアです。
サイズは小型犬、猫様用(2号)ということで首周り20㎝〜23㎝ですが、マジックテープの加減で多少は変動できると思います。その他、3号(23㎝〜26㎝)、4号(26時〜29㎝)、5号(29㎝〜35㎝)と展開しています。
柔らかいので狭いので場所に入ろうととしても、ぶつかって首に負担がかかるといったことは無さそうです。
また、マジックテープがなかなか強力で自分で取るということも我が家では経験していませんね。
ただ…、気になる点として1つ。
それは、柔らかいが故の「お地蔵化」です。意味不明かと思いますが、最初の写真を見ていただくと分かり易いと思います。
エリザベスカラーは首から顔に向けて広がっている物ですが、柔らかいためにかなりの確率で首から肩側に曲がります。
猫様は狭い場所か好きですから、そこに入ろうとして曲がってしまうんですね。
我が家ではその姿が、お地蔵様の前掛けのように見えるので「お地蔵化」と呼んでいます。
この状態になると普通に手で顔を拭ってしまうので、エリザベスカラー本来の効果は正直得られていないように感じます。ですから、ちょっと注意して「お地蔵化」を見過ごしさないようにすることが大切です。
最後に
キク様は本日エリザベスカラーが取れまして、傷はない状態となりました。まだ目ヤニは出ますが…。
とにかく、ペットちゃん達の突然の変化に対応するためにも一つは持っておきたいエリザベスカラー。いまは種類も豊富ですし、可愛いデザインも多いです。ただ、本来の機能がしっかりしていることがまず大切ですので、しっかり調べた方がいいですね。
我が家のお勧めも「お地蔵化」が無ければいいんですが…。
念のため我が家のものといくつかピックアップしたものを掲載しています。是非検討して下さい!